京独自に無形文化遺産 京都市、選定制度創設へ

京都市は京都の伝統的な無形文化遺産を選定する
独自の制度を新年度に創設する。

生活文化や祭事が時代とともに変容する中、
既存の法令では保護できない京都ならではの
伝統を身近な文化遺産として選定し、
継承の機運を盛り上げていく。

 京都には定義や概念、保存団体が不明確なため法律や
条例を根拠に指定、登録ができない独特の風習や風俗が数多くあるが、
これらを無形文化遺産として選定、顕彰していく。

 選定時には法令のような厳格な定義を求めず、
生活に密着した無形文化の特徴である変化にも柔軟に対応する。
普段光の当たらない文化遺産を発掘し、
文化財の新指定・登録の機会拡大を図る狙いもある。

 新年度に学識者や文化人、公募市民ら10人程度による審査会を立ち上げ、
制度の仕組みを構築し、具体的な選定作業に入る。

 第1弾は「京料理」を選定する予定で、技巧を凝らした懐石料理や、
家庭の味であるおばんざい、仏教思想を基にした精進料理など多角的に検証する。
ユネスコ無形文化遺産の「和食」の登録審査に向けて弾みをつける。

 新年度は町衆の夏の風物詩「地蔵盆」と、もてなし文化の粋「花街」にも取り組む。
以降、市民や学識者らから候補を公募し、選定する文化遺産の拡充を進めていく。

 門川大作市長は「古い風習である地蔵盆も最近はマンションで行うケースもある。
京都が京都であり続けるために、変化しながら継承される身近な文化を大事にしたい。地
方独自の文化を守るため、制度を深化し、全国へ広めたい」としている。


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