シンドラー社事故 保守会社3人初公判

平成18年に東京・港区で、高校生がシンドラー社製のエレベーターに挟まれて死亡した事故で、保守点検を行う会社の社長ら3人の初公判が東京地方裁判所で開かれ、3人はいずれも無罪を主張しました。

平成18年に、東京・港区のマンションで高校2年生だった市川大輔さん(当時16)がエレベーターに挟まれて死亡した事故では、「シンドラーエレベータ」の東京支社の元保守部長ら2人と保守点検を行う会社の3人が業務上過失致死の罪に問われています。

3日はこのうち保守点検を行う会社の社長鈴木孝夫被告(70)ら3人の初公判が東京地方裁判所で開かれ、3人はいずれも「過失はなかった」などと無罪を主張しました。
検察は冒頭陳述で、「事故の原因となったブレーキの摩耗は事故の1年7か月前にはすでに発生していたが、点検の際に十分な指導をしなかった」などと述べました。

一方、弁護団は「ブレーキの異常な摩耗が起きたのは会社の点検のあとと考えられるうえ、3人は保守点検の指導や教育を十分行っていた」などと述べました。
この裁判ではシンドラー社の元保守部長ら2人も無罪を主張していて、これで起訴された5人全員が無罪を主張して争うことになりました。

事故で亡くなった大輔さんの母親の市川正子さんは、会見で、5人の被告全員が無罪を主張したことについて、「安全に対する責任はどうなっているのかと大きな声で叫びたくなるような憤りを感じ、悔しくて胸が痛んだ。メーカーと保守点検を行う会社が協力して点検すれば、事故は防げたはずだ」と話しました。


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