東京の新築マンション、サラリーマン年収のほぼ10倍

東京都内の新築マンションの価格は、都内在住サラリーマンの年収のほぼ10年分――。不動産調査会社の東京カンテイが行っている調査で、2012年はそんな結果が出た。13年は10倍を超える勢いで、いっそう手が届きにくくなりそうだという。

 同社は03年以降、マンションの「買いやすさ」を都道府県別に分析している。その年に売り出されたマンションの70平方メートルあたりの分譲価格を求め、それが地元に住み、会社などに勤めている人の平均年収の何倍にあたるかという「年収倍率」を割り出している。

 調査の結果、12年の東京のマンション価格は6028万円、勤め人の平均年収は613万円で、年収倍率は9・84倍だった。東京の不動産価格が高騰した「ミニバブル」直後で、リーマン・ショックの影響で勤め人の年収が下がった09年の10・02倍に近づいた。

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