「超高層」武蔵小杉を憂慮、住民が集会/川崎

武蔵小杉駅周辺(川崎市中原区)のまちづくりを考える集会が3日夜、同区の市総合自治会館で開かれた。地域住民ら約160人が参加。専門家による講演会やパネルディスカッションを通じ、超高層マンションの建設ラッシュに沸くまちづくりのありように疑問の声を上げた。

 住民団体「小杉・丸子まちづくりの会」と「小杉の再開発これでいいの会」の共催。両会とも小杉町2丁目地区の180メートルマンション建設計画に反発、そもそも超高層の建物ばかりを志向するまちづくりや再開発が正しいのかを問うため、集会は企画された。

 景観と住環境を守る全国ネット代表の日置雅晴弁護士は、長年開発紛争に携わってきた経験を基に講演した。欧米と比べて緩い日本の法規制では苦戦するケースが多いものの、訴訟は無駄ではないとし、「おかしいことはおかしいと言わなければ何も変わらない」と訴えた。

 武蔵小杉の再開発の課題をテーマにしたパネルディスカッションでは、小杉・丸子まちづくりの会の広川宗生代表が日照権に関する問題を例に「すでにある建物の日陰を考慮せず、建設予定のマンション単体だけで判断するのはおかしい」と指摘。「行政は法に適合しているというだけで、住民がどんな影響を受けるのか真剣に考えようとしない」と批判した。

 また、人口減社会を見据えて、「超高層の優良マンションが、いつの間にか幽霊マンションになってしまう」とまちの将来を憂慮。「おかしいことはおかしいと言おう」と呼び掛けた。


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