電力使用量で異変察知 お年寄り見守りサービス 西日本で

電気・通信設備メーカーの志幸技研工業(東京都荒川区)は、関西など西日本で高齢者の見守りサービス事業に乗り出した。電力中央研究所の技術協力を得て開発した独自システムについて、大阪市内の販売代理店を通じてマンション管理会社や警備会社など向けに営業活動を開始。3年後に全国で約5万軒分のサービス提供を目指す。

 志幸技研が昨年10月の関東圏に続き、販売代理店のLIFTE(大阪市中央区)と連携し、関西や中部など西日本全域で営業活動を開始した見守りサービス「ネットミル」。最大の特徴は、電力中央研究所が確立した家庭内の電気の使い方を解析するアルゴリズム(計算手法)を活用していることだ。

具体的には、家庭の分電盤に電流を測定するスマートセンサーを接続。「見守り装置」と名付けた本体にセンサーで測定した電気使用データを蓄積し、1時間ごとに内蔵の通信モジュールによって志幸技研のサーバーに送信する。

 これらのデータは電中研の独自アルゴリズムで解析され、その家庭の生活リズムを算出。通常のリズムとは異なる電気の使用・不使用を確認すると、指定した電子メールアドレスに通知される仕組みだ。

 人感センサーで安否を確認する他社の見守りサービスは、ペットやエアコンの風などで誤作動するという課題があった。今回は電気の使用量で安否を確認するため、誤作動もなく、分電盤に取り付けるだけで設置が容易などの特徴をもつ。

 本体価格は3万1500円から、月額利用料は3150円からだが、マンション管理会社など法人を対象にした場合、受注数量によって変わるという。

 志幸技研は3年間の実証実験後、関東圏でサービスの提供を開始。問い合せも多いことから関西など西日本でもサービスを展開することにした。


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