ところでマンション管理士って何?

マンション管理士の試験結果発表!ところでマンション管理士って何?


2013年1月11日(金)、マンション管理士試験の結果が発表された。
一見、マンションの管理員の資格かとも思える「マンション管理士」とは、どんな試験なのか。
マンション管理士試験に合格するとどんな仕事ができるのか、ご紹介しよう。

マンション管理士の資格があると、何ができるの?

マンション管理士」と聞くと、
マンションの管理員になるために必要な資格と思う人もいるかもしれないが、
居住ルールや管理組合をめぐるトラブルの解決、管理規約やルールの見直し、
管理費や長期修繕計画や修繕積立金の見直しなどマンションの管理に関して、
マンションの住民らの相談に応じ、専門的な観点でアドバイスを行うのが仕事だ。

2011年には築30年以上のマンションが全国で100万戸を超えたという。
経年変化するマンションが増えるのに伴い、災害時の備えの強化、
高齢化に対応するバリアフリー化、大規模修繕や建て替えなどが必要な建物が増え、
購入後のマンションの維持管理、管理業務のあり方、管理会社の質などが注目されるようになった。

そこで、2000年12月、マンションの管理を適正に行うことを目的に
「マンション管理法」が成立。
悪徳業者を排除するためのマンション管理会社の登録制度、
管理会社に一定数の「管理業務主任者」の設置が義務づけられ、
マンションの住民の相談にのり助言を行う「マンション管理士」の資格が定められた。
マンション管理士試験」は2001年よりスタートした。

マンション管理士試験って、どんな試験?合格率はどのくらい?

マンション管理士」になるには、国家試験である「マンション管理士試験」に合格することが必要だ。
試験は年一回、11月下旬〜12月上旬に行われ、
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇の全国8試験地12会場で受験できる。
年齢、性別、学歴、実務経験など、受験資格は特にない。
試験は四肢択一式で50問と出題数は少ないものの、
出題範囲は(1)マンション管理に関する法令及び、実務に関すること
(2)管理組合の運営の円滑化に関すること
(3)マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
(4)マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
(「管理業務主任者試験」合格者は(4)が免除される)、の4つの分野で、
法律、会計、設備など、勉強する範囲は広い。
2012年、マンション管理士試験の受験者は1万6404名、うち合格者は1498名、
合格率9.1%と、意外に狭き門だ。
合格者平均年齢は45.6歳、人生経験も実務で活かされるだろう。
さらに「マンション管理士」として活動するためには、「マンション管理士試験」に合格した後、
国土交通大臣の登録を受ける必要がある。

築年数が長い分譲マンションが増えていること、自主管理の限界などを考えても、
今後、非常に重要な役割を担う、需要が多い仕事のひとつといえるだろう。


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