北朝鮮

国連安保理北朝鮮のミサイル発射を非難

国連安全保障理事会は、北朝鮮人工衛星と称する長距離ミサイルを打ち上げたことは、
安保理決議に違反すると非難した。
西側諸国は新たな決議によって一段と強い措置を取る構えだ。

安保理は12日の声明で、「問題の緊急性にかんがみ、適切な対応」を協議し続けると述べた。

 外交筋によると、北朝鮮の最大の貿易相手国で最も重要な同盟国である中国政府は、
安保理理事国15カ国の総意に基づいて出されたこの声明に同意したものの、
こうした新決議の追加措置にどう反応するか明らかでない。
中国は2006年と09年の2回、北朝鮮に対する安保理の制裁措置に賛成している。

 フランスのジェラール・アロー国連大使は記者団に、
「遅かれ早かれ決議を採択するのは理にかなっている」と述べた。
マーク・ライアル・グラント英国大使は安保理
北朝鮮の挑発に強硬な態度を取るべきだ」と語った。

 北朝鮮は長距離ロケット打ち上げに初めて成功したわけで、
金正恩労働党第一書記の正統性を高める一方で、
大量破壊兵器所有を阻止しようとする米国やその他諸国にとって新たな挑戦になる。

 1990年代以降5度目の長距離ロケット打ち上げで、
北朝鮮は三段式ロケットを予定した軌道に沿って飛ばし、衛星軌道に乗せることができたもようだ。
米本土を攻撃できるかもしれないことを示す大きな技術進歩だ。

 しかも北朝鮮は、世界で最も情報開示が得にくい同国を
人工衛星偵察機が撮影した写真に頼って監視している米国、日本、韓国など
他の諸国の意表を突いて打ち上げた。

 これらの衛星写真や、技術的な問題により発射予定期間を1週間延長するとした
北朝鮮の10日の声明を受けて、西側では少なくとも来週まで発射準備は完了しないとの見方が有力だった。

 北朝鮮の国営メディアは、今回のミサイル発射の約2時間後に初めて打ち上げを発表し、
その後「宇宙を平和目的のために利用する独自の権利を完全に行使することによって、
わが国の科学、技術、経済の発展における偉大な転換をなし遂げた」と自賛した。
北朝鮮は打ち上げの写真などを一切提供しなかったが、国営メディアは同日夜、
当局がピョンヤンのジャーナリストたちに打ち上げビデオを見せたと伝えた。

 米国とカナダ共同で運営する北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、
「(ミサイルの)搭載物は軌道に到達したもようだ」と述べた。
ただし当局やアマチュア天文家は、この搭載物、つまり衛星からの信号を現段階で検知していない。
韓国国防省の報道官は、北朝鮮の衛星が予定された軌道を回っているかどうか判断するには
少なくとも12時間かかるだろうと述べた。

 北朝鮮の目標である衛星打ち上げに成功したか否かにかかわらず、
今回のミサイルは1998年以降北朝鮮が発射したこれまでの長距離ロケット4基よりも
遠くに飛んだことになる。

日本当局は飛行距離を約6000キロ(約3700マイル)と推定している。
北朝鮮のこれまで最長の記録は09年3月に発射したものだが、飛行距離はこの半分以下だった。

 打ち上げが成功したとみられることは、父親の故金正日総書記の1周忌を
17日に控えている金正恩氏にとって大きなプラスだ。
観測筋によれば、正恩氏は内部の反発、とりわけ同氏が権力に座に就いて以降、
一部の権力を失った軍部指導者の反発に直面しているもようだ。


●複数の管理会社から無料で一括見積
マンション管理費削減ドットコム⇒http://kanrihi-sakugen.com

●大規模修繕、管理費削減のコンサルタント
プリンシパル総研⇒http://www.principal-gc.com

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323796904578176353359946608.html