分譲中のマンションの住み心地を、入居者自身が検討者に”ホンネ”で紹介

マンションを選ぶとき、実際に住んでいる人の話を聞きたいと思う人も多いのでは? そんな希望をかなえてくれる新築マンションが登場した。ひと足先に入居した入居者が、マンションの共用施設や住み心地をホンネで紹介してくれるというので、さっそくレポートしよう。

先輩入居者の案内で、実際の共用施設を見学


マンションの住み心地を知りたいなら、そこに住んでいる人に聞くのがイチバン。というわけで、埼玉県戸田市で分譲中の「グランシンフォニア」では、購入を検討している人向けに先輩入居者が共用施設の使い心地や周辺環境などについて案内する新しいイベントをスタートさせた。総戸数923戸の大規模プロジェクトで、すでに昨年9月末から675戸が入居しているマンションだ。

イベントは、さっそく先輩入居者である2人のミセスの案内で、共用施設の案内ツアーが始まった。まず向かったキッズ・ママラウンジでは、ちょうど雨の日ということもあり、室内で5〜6人の子どもたちがにぎやかに遊んでいる。「大人が座れる椅子とテーブルもあって、子どもが遊ぶのを見ながらお母さんたちがおしゃべりできるんです」と、ご自身も小さなお子さんを持つ案内役の入居者ミセスHさん。

キッズ・ママラウンジには200冊以上の絵本が置いてあり、子どもたちが自由に読めるほか、読み聞かせイベントも開かれている

続いて案内されたのはゲストルームX。マンション内に2つあるゲストルームのうち、和室のタイプを見学した。「もう一つのタイプは広めの洋室タイプでパーティーもできます」と、関西の実家から親御さんが遊びにくるときに利用するというIさんが、実際の利用状況を教えてくれた。このほかにもランドリーサロンや、ペットなどのシャンプーやカットなどができるペットマナールーム、ラウンジに設置されている共用施設の予約状況などが分かるモニターコーナーなどを見て回る。

エントランス近くにあるモニターコーナー。「1時間25円で借りられる電動自転車の予約状況も分かるので、子どもを連れての買い物に活用してます」と、Hさん

焼きたてパンの試食をしながら子育て環境や住み心地の説明も
共用施設見学がひと通り済むと、共用棟内にあるカフェラウンジでお茶をしながら周辺環境や住み心地の説明へ。ここのカフェは朝10時(土日は7時)から夕方5時まで開いており、焼きたてパンや軽食が楽しめて入居者に大好評だという。参加者にもおすすめのパンが振る舞われた。

参加者の多くは若いご夫婦なので、話は自然と医療施設や保育園など子育て環境に関する内容が中心に。「近所に耳鼻科が3軒あって、土曜の午前中も診察している医院や、小児科を併設しているところも」(Hさん)など、入居者ならではの情報に参加者は熱心に聞き入っていた。

住み心地も気になる点だけに、「車や人の声などが気になりませんか?」という質問も。「国道から少し離れているので、音は気になりません。窓を閉めると静かすぎて、市役所の防災無線が聞き取れなくて困るくらい」というIさんの話に、質問した人も納得の表情だった。

普段着の入居者が利用する共用施設を見て回りながら、先輩入居者のホンネが聞ける今回の試みは、購入を検討する人にも好評で、今後も定期的に開催する予定だという。大規模マンションならではのこうした取り組みが、今後増えることに期待したい。

カフェで歓談する参加者たち。「私自身、これまでにマンションを何度か買い替えましたが、住んでいる人の話が事前に聞けたらいいなって思ってました」と、入居者ミセスIさんは話す。



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